木版画教室の備品の彫刻刀があまりにも切れなかったことがきっかけで、K先生に刃物研ぎ講習会をお願いしました。
もちろん彫刻刀は二の次で、包丁研ぎでもなく銅版画の道具がメインです。
どうしても研ぎは苦手意識がはたらいて切れ味がにぶってもつい後回しにしがち。
でも作品の出来に大きく影響するので、せっかく時間をかけて創るのだからよく手入れされた道具を使いたいと思っていました。
油砥石(アーカンサスオイルストーン)を使ってスクレーパー、ベルソー、ビュランの研ぎ方を実演していただきました。
スクレーパーは手前から向こうへの縦の動き、ベルソーは揺らしながら小刻みに(1cmずつ研ぐイメージ)横の動き、ビュランは45度の角度をたもったまま円を描くように。
どれも一定の動きになるよう手首の固定が大事のようです。
ゆらゆらゆれてしまうと丸みが出てしまいますから。
ニードルはサンドペーパー600〜1000番を使って転がす程度。
尖りすぎてもひっかかるので様子をみながら。
ニードルが鉛筆のように削って使えることをはじめて知りました。
彫刻刀は丸刀は専用砥石がいるので平刀・切出刀のみ教えてもらいました。
これは普通の砥石でいいようです。
後は自分で刃先を見極めながら実践あるのみですよね。
昔K先生にスクレーパーを研いでもらったら3辺が微妙に違うアールになっていてメゾチントの時とても使い易かった。
新聞紙がピュッと切れなくなったら研ぎ時だそうです。